· 

性的指向暴露で労災認定

 性的指向暴露(アウティング)で労災認定(昨年3月)されていたことが、昨日(2023.07.24)、ニュースになりましたね。

 画像は、そのニュースを伝える山陽新聞(2023.07.25)の記事です。

 

 支援団体によると、職場で同意なく性的指向を暴露される「アウティング」により精神疾患を発症したことについて労働基準監督署から労災として認定されたのは全国で初めてではないかとしています。

 

 アウティングとは、性的指向などの個人情報を本人の了解を得ず他者に暴露することです。

 知られていなかったことを他者に伝える、という意味では、自分の意思で他人に伝えるカミングアウトも、同じようなことだと思われるかもしれませんが、全く違います。

 本人の意思を無視した暴露であるアウティングは、重大な人権侵害にもつながります。

 

 また、職場でのアウティングは、「個の侵害」という類型のパワーハラスメントにもなり得ます。

 

 性的指向に限らず、本人の了解を得ずに機微な個人情報を他者に伝えないこと、今一度このことを皆が自戒したいところです。